trj2fig¶
XYZ 軌跡のコメント行に書かれたエネルギーを読み取り(または MLIP バックエンドで再計算し)、静的図・インタラクティブ図と CSV を出力します。opt / scan / path-opt / path-search / irc などが出力した軌跡のエネルギーを可視化するときに使います。デフォルトでは各フレームのコメント行に含まれる Hartree エネルギーを読み取り、kcal/mol または Hartree に変換して、必要に応じて基準フレームに対する相対値(ΔE)にします。基準は最初のフレームまたは手動指定(-r)で、--reverse-x 使用時は最後のフレームが基準になります。-q/--charge と -m/--multiplicity を与えると、コメント行ではなく MLIP バックエンド(デフォルト: UMA、-b/--backend で選択可能)で各フレームのエネルギーを再計算します。
実行例¶
コマンド形式:
pdb2reaction trj2fig -i TRAJECTORY.xyz [-o OUTPUTS...] [-q CHARGE] [-m MULT] [options]
# デフォルトPNG、最初のフレームを基準としたΔE
pdb2reaction trj2fig -i traj.xyz
# CSV + SVG、フレーム5を基準、Hartree表記
pdb2reaction trj2fig -i traj.xyz -o energy.csv energy.svg -r 5 --unit hartree
# 複数形式 + x軸を反転(基準は最後のフレーム)
pdb2reaction trj2fig -i traj.xyz --reverse-x -o energy.png energy.html energy.pdf
# UMAで全フレームのエネルギーを再計算
pdb2reaction trj2fig -i traj.xyz -q 0 -m 1 -o energy.png
処理の流れ¶
XYZ 軌跡を解析し、各フレームのコメント行からエネルギーを読み取ります。明示的な
E=/Energy:トークンがあればそれを優先し、なければ行内の数値トークンを採用します(1.5e-3などの科学表記に対応)。キーなしで数値トークンが複数ある場合は最後の値を採用し、警告を出力します。-q/-mがある場合は MLIP バックエンドで再計算した Hartree エネルギーを使用します。エネルギーが取得できない場合は実行を中断します。参照指定を正規化:
init→ フレーム0(--reverse-xが有効な場合は最後のフレーム)None/none/null→ 絶対エネルギー(参照なし)整数リテラル → 0 始まりのフレーム番号
エネルギーを kcal/mol または Hartree に変換し、参照指定がある場合は参照値を差し引いて ΔE を作成します。
Plotly 図を作成(強調ティック、スプライン補間、マーカー、タイトルなし)し、指定された拡張子へ書き出します。
必要に応じて
frame,energy_hartreeと、指定単位での ΔE/E 列を含む CSV を出力します。
出力¶
<output>.[png|jpg|jpeg|html|svg|pdf] # 指定された拡張子すべてを出力(デフォルト: energy.png)
<output>.csv # CSV指定時のみ
result.json # --out-json 指定時の機械可読サマリ
-oや位置引数が無い場合はenergy.pngをカレントディレクトリに書き出します。CSV には
frame,energy_hartreeと、参照がある場合はdelta_kcal/delta_hartree、参照がない場合はenergy_kcal/energy_hartreeが含まれます。パース失敗や未対応拡張子がある場合、コンソールに診断メッセージが出力されます。
CLI オプション¶
オプション |
説明 |
デフォルト |
|---|---|---|
|
コメント行にエネルギーを含む XYZ 軌跡 |
必須 |
|
複数指定可能な出力ファイル名( |
|
extra arguments |
オプション後に続く位置引数( |
None |
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出力単位 |
|
|
参照指定( |
|
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総電荷。指定時は MLIP バックエンドでエネルギーを再計算 |
None |
|
スピン多重度(2S+1)。指定時は MLIP バックエンドでエネルギーを再計算 |
None |
|
x 軸を反転して最後のフレームを左端に表示し、 |
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|
エネルギー再計算用 MLIP バックエンド |
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xTB 暗黙溶媒(例: |
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xTB 溶媒モデル |
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出力の隣に機械可読な |
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注記¶
エネルギーが解析できないコメント行はエラーになります(
E=/Energy:トークンと素の数値の優先順位は処理の流れの手順 1 を参照)。未対応の拡張子がある場合は実行が中断されます。
.pngは Plotly のscale=2で高解像度出力されます。--reverse-xは軸の向きと-r initの解釈の両方に影響します。
関連項目¶
典型エラー別レシピ – 症状起点の切り分け
トラブルシューティング – 詳細な対処ガイド
path-search – MEP 軌跡のプロファイリング
irc – IRC 軌跡のプロファイリング
all – 一気通貫ワークフロー